2021年11月19日にスタートしていたNetflixの実写版[カウボーイビバップ]をわずか1シーズンで終了することが明らかになりました。理由は期待された視聴者数を獲得できなかったからとのことです。
カウボーイビバップは1998年に放送された人気アニメで、放送されてから20年以上たった今でも未だに根強い人気を誇っている。昔の作品を掘り起こして実写化するほどの人気は他の作品にはあまりないでしょう。
BGMは現作通り菅野ようこさんで音楽の演出も良かったり、背景や雰囲気がすごく気を使っていたり、当時のアニメでキャラの声優をそのまま実写版に起用していて原作愛を感じる所などで良い部分も多いです。
その人気作品だったカウボーイビパップがなぜ視聴率を獲得できなかったのか。
アニメの完成度が高かったため期待値を上げすぎた
アニメ版の[カウボーイビバップ]はとにかく完成度が高いです。アクション、ストーリー、音楽などぱっと思いつくだけでこんなにもあります。特に作画は2021年現在のアニメとも引けを取らない程のクオリティです。
しかし、原作が面白かっただけに実写版ドラマにも原作相応の面白さをファンから求められます。
20年以上前の作品というのもあり思い出補正もあるでしょう。 人によってはアクションシーンが思ってたより迫力ないと感じたり、監督のキャラ設定の解釈違い、ズレなど色々あります。
期待値が高くなってくると実写版の1話を見て「あれ…思ってたんとちゃう…」と言って離脱してしまう人が続出したのではないでしょうか。
原作とストーリーが同じなため新鮮さがない
実写版ドラマも設定改変、オリジナルなどはありますがおおまかなストーリーは原作とほぼ一緒なので単純に面白くないと感じるのではないでしょうか。カウボーイビバップを何回も見てるファンはストーリーを鮮明に覚えていて展開が読めてしまいます。原作準拠が裏目に出た形です。
元々1話完結のストーリーをだらだらと見る雰囲気アニメだったので「次のストーリーはどうなるんだ!?」というのは無いです。今回の実写ドラマは1話完結型ではなく続きがあるタイプでしたが、1話2話と最初は見たものの原作を思い出したり、飽きたりで離脱する人がいると思います。原作特有の1話完結の良さも消してしまっている印象も受けます。
ただ原作を知らない人からの評価が高いので初見ならちゃんと楽しめる作品かもしれません。
キャスティングが合わなかった
日本の方は特に配役がちょっと合わなくて違和感を感じる人は多いのではないでしょうか。海外の実写ドラマなので日本人には刺さる配役ではなかったと思います。特に目立ったのは「主人公のスパイクがはジョン・チョーとマッチしていなかった」という声が上がっています(海外クオリティなのでしょうがないところはありますが) 。カウボーイビバップは元々海外人気が高かった作品ですので、海外ウケに作られていたのかもしれません。
私個人的にはビジュアルは完成度が高くてよかったと思います。
最後に ドラマ版は肉の入ってないチンジャオロースだった?
見た目や雰囲気作りに関してはかなり凝っている所もあってなんやかんや第一印象は良かったと思います。しかし、原作内容の良い部分が消えてしまっている点があって「カウボーイビバップの皮を被れてるのに中身は魂がこもっていない」という感想ではないでしょうか。見た目だけ似せて中身が無いパターンは実写化した作品によく見受けます。そういう点もあって人によっては原作と実写版を別の作品として見ることが必要になります。
しかし、実写版ビバップはドラマならではの良さがあったと思います。 初見で見る方にはもちろんオススメできますが打ち切りになっちゃっているので続きが気になると思います。ドラマ版でカウボーイビバップを知った人はこの機会にアニメ版も見てみてはいかがでしょうか。
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