少し前の時代は日本でも洋楽を聴く人は多く、
有名[クイーン]や[マイケルジャクソン]、[ボンジョビ]、[オアシス]などの
西洋の人気アーティストなら若者でも認知しているという感じだったが、
最近の若者はJ-POPやK-POPを聴いている子が多数派で、
洋楽を聴く子はめっきり減ったとされています。
10~30代をコアターゲットに高い聴取率を誇る大阪のFM802で今年9月、2つの洋楽専門の音楽番組が終了し、話題になりました。
音楽ソフト(CD、レコードなど)の生産額全体に占める邦楽・洋楽の比率は、少し前まで「8:2」が業界の常識でしたが、日本レコード協会の統計では、2010年にその洋楽が20%を切り、昨年は13%まで後退。金額ベースでも10年前の6割の落ち込みで、邦楽以上の深刻さです。今回の番組改編、マーケットの洋楽不振との関連を考えずにはいられません。
引用元:洋楽専門ラジオ番組が相次ぎ終了 犯人は「若者の洋楽離れ」なのか? より
【洋楽離れ】最近の日本の若者は洋楽を聴かないのか?
テレビを見なくなったため、テレビで流れている洋楽を聴く機会が減った
テレビでは現在でもCMに洋楽を使われていたり、
金曜ロードショーや土曜プレミアムなどの洋画放送で挿入歌や主題歌に洋楽を使われていたりしますが、
そもそもテレビを観るどころか、テレビを置いていないという若者が増えてきているので、
テレビで洋楽を知る機会がめっきり減っています。
テレビでも洋楽アーティストを呼んでいる番組はほとんど見なくなりました。(K-POPグループなら見るのですが、)
現在はインターネットで自分が好きな音楽だけを聴く時代になっており、
自分から好んで洋楽を聴きに行っている人はごく僅か、
というか「そもそも自分好みの洋楽アーティストの探し方がわからない人」も多いと思います。
最近はインターネットの普及や音楽配信サービスの影響で
メジャーでは無いアーティストでも日の目を当たるようになりました。
[クイーン]や[リンキンパーク]のような、
一つのアーティストが集中して売れるという状況になりにくい環境になっているので、
「とりあえずこれを聴いておけばいい」というムーブが出来ず、
聴く選択肢が多すぎて選択のパラドックスに陥ってしまいます。
歌詞を重視して聴いているため、何言っているかわからない洋楽は聴かない
音楽を聴く際にメロディではなく歌詞を重視している人は
「歌詞が何言っているかわからない音楽」を敬遠すると思います。
人によっては聴き方が違いますが 日本人は特に歌詞を重視して聴いている人が多い傾向にあり、
MCバトルでも「音楽のスキルの高さより論破した方に手を上げる」というような風潮になりつつあります。
洋楽にもメロディが凝っている曲もあれば、リリックに拘っている曲もあるので
和訳を見ればいいですが、和訳を読んでもイマイチ頭に入ってこなかったり、
マイナー曲だと和訳が無かったりします。
洋楽界でかなり盛り上がっているアーティストがいない
洋ロックは2015年頃まで[リンキンパーク]、[グリーンデイ]、[サム41]などが全世界で人気でしたが、
いままで覇権を握っていた洋ロックは下火になっている状態で
2018年以降 洋楽界でトレンドになってきている音楽ジャンルが[ヒップホップ]に転向しています。
洋楽のトレンドがロックからヒップホップに移っているのは
DAWの普及で音楽はバンドでなくても一人で音楽が出来るようになっているからとも言われています。
歌詞を重視する日本人にとって、メロディ重視のヒップホップは相性が悪いこともありますが、
「最近の洋楽は同じようなメロディばかり」と洋楽好きも聴かなくなっていることもある模様。
CMや街中で流れている[ファレル・ウィリアムス]の[ハッピー]も
まだまだ新しい音楽と思っていたが 2013年の曲だったようで…
ぶっちゃけ「誰が何を聴いてもいい」と言われたら議論は終わる
好きな曲については 音楽の良し悪しは十人十色なので、
自分が聴いている曲に対して99人が刺さらないと感じても、
「本人が良い曲だと思えばそれで良い、自分の好きな曲だけ聴いていればいい」で終わります。
「洋楽離れ」について一番重要なのは
「世界にはたくさん良い曲が溢れているのに
日常の中で洋楽に触れる機会が減っていて
もしかしたら自分がハマる曲を見逃しているかもしれない可能性」があることです。