実は怒りを抑えるのに感情を吐き出したり、運動をしたりするのは有効打じゃない
少しの苛立ちや頭に血が上っていることがわかる程の憤怒まで、日常の中でふとした瞬間に怒ることがあります。
しかし、怒りの感情は人間関係の悪化や判断力を鈍らせることに繋がるなどのデメリットがあるので、
人それぞれ自分のアンガーマネジメント力、怒りやイライラを解消する手段を持っていると思います。
その怒りを鎮める方法の中でも代表的なものが「激しい運動」や「感情をぶちまける」ことですが、それはかえって逆効果になってしまうそう。
ブチギレた時に物に当たったり、ちくちく言葉を吐いたりするのももちろんあまり良くありません。
身体を動かすことよりも「深呼吸」や「瞑想」など自分をリラックスさせる状況に持っていくことが怒りの鎮静化に繋がると言われています。
怒りを爆発させるのは、怒りの解消に効果的に思えるかもしれない。だが、じつのところそれを裏付ける科学的根拠はまったくないのだという。
だからといって、怒りの感情を無視すべきだというわけではない。
怒りを見つめ、自分が何に起こっているのか理解することは、根本的な問題を解決し、感情を健全に処理するための大切な一歩だ。
だが怒りに任せて、感情をぶちまけてしまえば、怒りを見つめるどころか、むしろ怒りの感情を繰り返し味わうことにつながる。
怒りを鎮めるには、ヨガや瞑想、漸進的筋弛緩法(筋肉を緊張させてから力を抜き、リラックスする方法)、腹式呼吸などが効果的ということだ。
一方、運動はほとんど怒りを抑えず、むしろ火に油を注ぐ結果になることもある。ただし、ボールを使ったスポーツなど、楽しめるものならば怒りを抑えることもあるという。
とにかく無理に体を動かそうとせず、体をリラックスさせ一呼吸をおくのがアンガーコントロールに最良の結果をもたらすようだ。
運動は逆効果?怒りを発散しようとすると逆に怒りが湧いてくる。怒りを鎮める方法とは? より
怒りの感情を紙に書き出してゴミ箱に捨てるだけでかなり解消される
怒りを鎮めるには「瞑想」や「深呼吸」のようなリラックスする状況へ持っていくことが効果的ではありますが、もっと効果がある方法はあります。
それは「自分の怒りの感情を紙に書いてゴミ箱に捨てる」ことです。この方法は「ある程度効果がある」ぐらいのものではなく、ほぼ怒りを解消できる程の効果が期待できるという。
「ゴミ箱にポイッ」で怒りが消えた!
続いて学生たちには先輩からの評価とコメントを読んだ後に、どう感じ、なぜそう思ったかをなるべく客観視して紙に書いてもらいました。
そして学生の半数には紙を裏返して机に置いてもらい、もう半数には紙を丸めてゴミ箱にポイッと投げ捨ててもらいます。
その結果、紙を裏返して置いたグループに比べて、ゴミ箱に捨てたグループでは、怒り得点が安静時の状態まで大幅に下がっていたのです。
さらに別の方法として、紙を透明の箱に入れて保持する条件とシュレッダーにかけて裁断する条件も試しました。
すると、シュレッダーで裁断した条件で同じように怒り得点が安静時のレベルまで低下していたのです。
研究主任の川合 伸幸 (かわい・のぶゆき)氏は「怒りをある程度抑えられることが期待していましたが、怒りがほぼ完全に解消されていたことには驚きました」と話します。
このアプローチにより、例えば職場で怒りを感じたときにメモを取るようにして怒りを書き出し、後でくしゃくしゃに丸めてゴミ箱に捨てることで気持ちをリセットするのに役立つと期待できます。
頭に来たことを「紙に書いて捨てるだけで」怒りがキレイに消えると判明! より
キレた出来事を紙に書いてゴミ箱に捨ててみたけど
「うわ…しょうもない事でキレてんな私…」と思った
ちなみに効果はあった気がするよ
コメント