※こちらの記事にはチェンソーマンとファイアパンチのネタバレが含んでおります。
藤本タツキ先生の漫画作品である[チェンソーマン]や[ファイアパンチ]。
こちらの漫画は大変面白く 人気が高いため 日本だけではなく海外にも熱狂的なファンが多い。
それ故に「チェンソーマン」が面白くないとファンが聞けば、
チェンソーマンの愛が強いが故に「いや面白いから!」と議論になってしまう事も珍しくなく、
なぜか過激なファンが多いイメージがあります。
【チェンソーマン】藤本タツキ漫画から学ぶ熱狂的なファンや信者に危険さについて考察【ファイアパンチ】
「メッセージ性が強いファイアパンチをポップ化したものがチェンソーマン」と言われることもあるので、
[チェンソーマン]と[ファイアパンチ]にはある共通点があります。
両作品共に主人公のアグニとデンジは
それぞれ「ファイアパンチ」「チェンソーマン」として崇められている存在になっていることです。
ファイアパンチはアグニがベヘムドルグで囚われている人達を助けたり、見た目が神々しかったりして崇められ、
チェンソーマンは銃の悪魔を倒した謎のヒーローとして仕立て挙げられています。(チェンソーの悪魔に対して恐怖心が薄れさせチェンソーマンを弱体化させるため)
この構図は藤本タツキ先生(または漫画作品の)過激なファンとリンクしているように感じないでしょうか。(こじ付け)
藤本タツキ作品内で主人公の熱狂的な信者はどうなったか
藤本タツキ先生の両作品で主人公を崇拝するキャラクターが色々登場します。
ファイアパンチでは
アグニを神様だと信じて止まない[サン]が信者筆頭ですが、
終盤のサンは信仰心が暴走しているため、アグニを信仰していない仲間を殺したり、
アグニを一人締めするとしてユダも処刑しようとしています。
結局 サンはユダを救おうとするアグニと対峙して
皮肉にも信仰していたアグニ自身にファイアパンチされて死んでしまう末路を辿っている。
チェンソーマンでも
第2部から登場したアサの友達の[ユウコ]もチェンソーマンのファンでしたが、
正義の悪魔と契約したせいか 正義感が暴走し
学校内で暴れていたところ、アサにコマ切れにされてしまう事に。
(執筆している現在108話が最新話)
両作品で共通して言えることは、熱狂的な信者は
歪んだ考えを持つようになり 暴走した末 悲惨な結末を辿っている。
藤本タツキ先生の作品を崇めすぎると…
チェンソーマンは面白いので熱狂的なファンになる気持ちはわかりますが、
作品愛が強すぎると
面白くないという意見を頑なに否定するようになる人もある程度います。
藤本タツキ先生の作品内には
「熱狂的な信者は暴走した挙句 悪者のポジションにされた挙句 滅びる」
というメッセージが含まれているので 程々にする必要があると思います。
チェンソーマンやファイアパンチにはそういったメッセージが含まれていますが、
「20代でファイアパンチ、チェンソーマンの他にも面白い読み切り描けてすごい!」となり
藤本タツキ天才!と感じる人も度が過ぎてしまうと
自分の中の理想像を一方的に押し付けて、
現実よりも遥かに理想像が上回っている事にも繋がります。
これブーメランじゃね…?