【会話での頭の回転】実は頭の回転が速いことは必ずしも良いこととは限らない?
ある問題に対してすばやく回答を導き出せる人に対して「頭の回転が速い」と褒めている場面を見かける時があります。
しかし、「頭の回転が速い」というのはほとんどの場合、良いことかのように聞こえますがそうではありません。
岡田斗司夫さんは頭の回転が速さを自動車の「ギア」、
思考力は自動車のタイヤに表した「トルク」と表現しています。
会話中、ハイギアの思考、思考の回転が早ければ口数が多くなりますが、その代わりに思慮が浅くなっている、
逆にパワーが強く、思慮を深くするためには思考をローギアに落として頭の回転を遅くする必要があると言われています。
ふつう頭がいいという人は、今もだからコメントで返してる人でぱっと返す人っていうのは頭の回転が速いんだよね。頭の回転が速いというのはたしかに大事なんだけど、回転力に頼ってるとトルクが少なくなることがある。
岡田斗司夫プレミアムブロマガ「頭の回転は速ければいいとは限らない」 より
トルクっつうのはまぁ工業用語だか自動車用語なんだけど、回転するときの力そのものだよね。
たとえば自動車はタイヤを早く回しちゃうと低速発進がしにくくなったり、あとなんだろうな、ゆっくりものをひきずったりとかできにくい。パワーが出にくい。そのかわり早く走れるみたいなのあるじゃん。
だから、このパワーと速さっていうのはどっちかを犠牲にしてやるものなんだけど、往々にして頭の回転が早い人っていうのは、頭の回転の重さっていうのかな、重量感が足りないのが多いと。
僕なんかもすごく気にしてるんだけど、僕も今みたいに、コメントを読んで話したりしてるでしょ。そうすると、どんどんどんどん考えが浅くなっちゃうんだよね。
頭の回転が速いと言われる人は「累積思考回数が多い」
頭の回転が速く見える人は「すばやく的確な答えを導きだしている」ことはありますが、
それは「過去に似たような分野について考えたことがあって、既に何個か答えを導き出している」というパターンが多く、
すばやく答えられる人は以前に考えていたいくつかの思考を上手く組み合わせて力が優れています。
これまでの累積思考回数が少なくて考えた事が無いことについて言われると、その場で考えることになるため頭の回転が遅い人に見えるというだけなので、日頃からの思考の積み重ねが重要になってきています。
日頃から思考を蓄積していくためにはどうすればいいのか?
日頃から考える力を積み重ねていくには
ニュースや動画、漫画や小説など何を見るにしても
見終わったらすぐに次に行くのではなく、
一旦一息置いて「自分の意見や感想を出す」ようなことを習慣化していくことが大事なんだと思います。
結論が曖昧とした映画のエンドロールを見ながら、「あの後はこのような結果になったのかな」といくつか結論を出して、その後、誰かの感想を見に行くような感じです。
私の高校時代の校長は、
「気になるニュースのタイトルだけ見た時に、一旦スマホを置いてどういう結果になったのかを想像して考えていた」と言っていた事を未だに覚えていますが、
私達の日常の至るところで思考ができるポイントが蔓延っているけど、その細かい事象に対してまで思考が出来ていないのかなとも思わされます。
私もまだまだだ…
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