自称ショートスリーパーはほとんど存在しない?ただ寝不足なだけだった

雑談(時事、日常生活)

人の三大欲求の一つとして睡眠は欠かせないもので、基本的に日に7~8時間の睡眠は必要とされています。

睡眠不足になるとイライラしたりストレス増加、飲酒状態とほぼ同じ状態になるなど 他にも多くの悪影響を及ぼしますが、

6時間未満の睡眠でもパフォーマンスが落ちることなく活動できる「ショートスリーパー」なるものも存在します。

自称ショートスリーパーはほとんど存在しない?ただ寝不足なだけだった

「睡眠をあまり取らなくても全然活動できる」という奇怪な生活スタイルから度々「ショートスリーパー」は

仰天ニュースやアンビリーバボーのような類のテレビ番組やインターネットでもフォーカスを当てられ取り上げられることもあります。

普通の人の睡眠時間は人生の3分の1を費やしますが、ショートスリーパーは普通の人よりもだいぶ活動時間が増えていると思うので正直なりたいと思う人もかなりいると思います。

しかし、テレビで「ショートスリーパー特集」を見てから、「俺もショートスリーパーかもしれない…」という人がいるかもしれませんが、

そのほとんどの場合というか99%はショートスリーパーではなく「ただ寝不足になっているだけ」だと睡眠研究者は指摘しています

ショートスリーパーはほぼ自称

眠気に強い人だと、眠たいという自覚がありません。自覚がないので、能率が悪いまま仕事や生活をしていることにもなりかねないのです。こうしてウィークデーに溜まった睡眠負債は、週末の2日だけでは返済しきれません。すると、睡眠負債が残ったまま、翌週に持ち越すことになります」

「睡眠時間が6時間以下でも問題がないという、真正のショートスリーパーもいるにはいますが、それは数百人に1人程度で非常にまれです。自称ショートスリーパーの99%以上はただの寝不足であり、そのことに気づいていない人たちです。

 睡眠を削ってでも勉強したほうがいいという一昔前までの考えは、まったく間違っています。先に述べた通り、睡眠不足だと脳のパフォーマンスが落ちるのに加え、睡眠には記憶を整理して長期記憶として定着させる働きがあることが分かっています。また、眠ることで洞察力がつき、それまで見えてこなかった物事のつながりなどが見えてくるという実験結果もあります。眠る時間を削って勉強するのは、科学に反したやり方なのです。

ノーベル賞候補となった研究者に訊いた“睡眠の謎”「自称ショートスリーパーの99%以上はただの寝不足です」 より

ショートスリーパーはなろうとしてなれるものでもない

ショートスリーパーの割合は学校のクラスに1人ぐらいのノリではなく、10万人に1人(0.004%)と超稀な特異体質です。

また、ショートスリーパーかどうかは「遺伝子によって決まる」ことが有力とされているので、

なろうとしてもなれることもほぼ不可能に近いと言っても過言ではありません。

事実、カリフォルニア大学の研究グループが2019年に発表した論文によれば、ショートスリーパーの発生頻度は10万人に約4人、割合にして約0.004%です。

ショートスリーパーかどうかは「遺伝子によって決まる」という説が有力であり、10万人に約4人という数字も、睡眠に関わるある特定の遺伝子配列の発生頻度から導き出されています。

「完全に解明されてはいませんが、ショートスリーパーは短時間睡眠でも日中のパフォーマンスが低下しないばかりか、睡眠時間の短さが原因で健康を損なうことがない、とも言われています。

これは先天的な遺伝子配列がもたらす特性の可能性が高く、特有の遺伝子配列を持たない人がショートスリーパーのような短時間睡眠を目指すことは危険です」

ショートスリーパーは健康や寿命に影響がある?より

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