ねずみの初恋のおおまかなあらすじ
ヤクザに殺し屋として育てられ、人の愛を知らずに育った少女、ねずみ。何も知らない普通の青年、碧(あお)。二人は恋に落ち、共に暮らし始めるが、魔の手はすぐそこまで迫っていた‥‥。あまりに残酷で、あまりに切ない、初恋の物語。
https://yanmaga.jp/comics/%E3%81%AD%E3%81%9A%E3%81%BF%E3%81%AE%E5%88%9D%E6%81%8B より
ねずみの初恋のヒロインはねずみちゃんかと思いきやあおくんだった
メインキャラクターは主人公のヤクザに拾われ、幼い頃から殺し屋として生きている[ねずみちゃん]と
そのねずみちゃんに一目惚れした青年の[碧(あお)君]の二人。
あお君の第一印象はチャラくて、女性関係もだらしなさそうな男というような感じで、実際物語序盤はねずみちゃんのヒモだったので、読んでいる人は「どこかでボロが出るかも」と要注意人物として警戒していたと思います。
しかしながら、このあおくんはどこまでいっても誠実な良さ男で、この作品を読んでいくうちに気づけばあおくんがメインヒロイン兼主人公のような立ち位置になっています。
【ねずみの初恋】あおくんがいいヤツすぎる【ネタバレ注意】
あおくんは現役の殺し屋のねずみちゃんに一目惚れをして無事付き合いますが、
半年間は泳がされましたが、ねずみちゃんの正体を知ってしまったとして、
ねずみちゃんを雇っているヤクザに拷問された挙句、ねずみちゃん自らの手であおくんにトドメを刺すよう命令します。
しかし、ねずみちゃんは大好きになったあおくんを殺すことはできず、
「あおくんが死ぬなら自分も死ぬ」「あおくんを殺し屋として育て上げる」という条件で、
ヤクザもあおくんが一人前の殺し屋として働くなら生かすことに。
拷問で爪を剥がされ、一夜でとんでも無く人生が変わったあおくんですが、その運命に嘆いたり文句言ったりすることはありません。
あおくんは「ねずみちゃんを組織から解放できるぐらい強くなる」という思いで、
二人の幸せのためならと殺し屋として修業を積み、殺し屋として人を殺すまでに成長します。
「ねずみちゃんのためなら人を殺す事にも厭わない」という恋愛をしているあおくんも相当ぶっ飛んだ奴かもしれませんが、
それ以上に良い奴で「ねずみちゃんとの修行中、性欲に負けそうになったら鼻血が出る勢いで自分の顔を殴る」の他、
敵対しているヤクザに捕まって拷問されようが、殺されそうになろうが、ねずみちゃん及びそこに属しているヤクザ関連の情報は「迷惑かけるから」と口を割ることはない義理堅い男です。
しかもあおくんが属しているヤクザのもんからは自信を持って「口を割らない」と信用される程です。
こんな良い男なかなかいません。
余談:展開が怖いくてページをめくるのがしんどい作品だった
ねずみの初恋は序盤どのような人物像かわからず、
痛々しい描写もあり「次の瞬間ゲス展開が待っていたら…」「こいつ次は何しでかすんだ…」と
もう見てられんと、敬遠していた作品ではありましたが、
あおくんが良い奴でしかも、ずっと正しい道(?)を進んでくれているので、そこは安心して読める読めます。
ただ、実はあおくんとねずみちゃんにはまだ伏線を回収していない過去があるので、現在はそこに引っかかっているという感じです。
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