いけず石はかなり理に叶った置物だった
いけず石は名前もそうだし「なんか車を運転していたら当ててしまいそうで性格悪いもん置いてるな~」と思う人も多いかもしれませんが、
京都のような狭い道が多い地域では 通行車がドンドコ敷地内に入ってくることがあり、
ショートカットする車に建物の壁や塀にぶつけられて損害が出ることがあるため、
その敷地に入ってくる車対策でいけず石を置いているそう。
昔は防犯カメラ設置などができなかったため、
数十万円もする柵や塀、バリケードを壊されてもも泣き寝入りするしかなかったとのことで、
設置に費用が安く済む、修理台もかからない面でもいけず石は重宝されています。
この事情を聞けば「いけず石」なんて名前は少し変で、石を置いている人がいけずなのかと思ってしまいますが、
どちらかというと「車で敷地内に侵入する側がいけずだから」石を置いてるという感じですね。これは京都弁特有の遠まわしな表現で名づけられたのかもしれません。
基本的に「車を運転してたらいけず石に擦ってもうた!ほんまに嫌やな!」と言っている方が、運転マナーが悪いことが多いことになります。
いけず石を置いている方が運転手側としても視界確保になって助かることがあるので、
いけず石の全国展開を望む声もあります。
いけず石は京都以外にも多数見かける
いけず石は京都弁の「いけず」から由来している通り、京都中心におかれている石ですが、
道の敷地内にある曲がり角に設置するのはかなり理に叶っているため、
大阪や東京、関西周辺を中心にいけず石は置かれている。
日本国内どころかイタリアでも「いけず石と似たような石」が曲がり角の壁際に置かれていることも確認されており、
家の壁、塀や柵を守る方法として 最終的に辿りつく最適解がいけず石のようなものだったんだと思います。
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