昨今ではテレビを観たり、スマホをいじりながらご飯を食べたり、
PCやタブレットで動画や配信を観ながら作業するのが当たり前の光景になっていますが、
その「ながら作業」であるマルチタスクは
作業効率の低下や人間の能力の低下に繋がっているようです。
[マルチタスク]ながらで作業に取り組むのはかなり非効率だった それどころか能力低下に繋がっている
マルチタスクで作業をすると脳内の神経伝達物質のドーパミンが出て
あたかも「自分はマルチタスクで作業している方が効率よく取り組めている」と錯覚してしまうようですが、
実際はシングルタスクで作業を行った方が断然効率が良いと言われています。
研究者はすべての被験者のマルチタスクを行う際の能率について計測し、ひとつずつ仕事をしていくよりも生産性が低いことを突きとめました。さらに驚くことに、マルチタスクを行う人は、ひとつずつ作業を終わらせていく人のように「注意を払うこと」「情報を思い出すこと」「ひとつの仕事から別の作業へ移行すること」ができないことも明らかになりました。
マルチタスクでIQが下がる
研究では、マルチタスクによって作業スピードだけでなく、IQも低下することが明らかになっています。ロンドン大学で行われた研究では、認知課題に取り組んでいる最中にマルチタスクを行った被験者について、マリファナを吸ったり徹夜したりした場合に予想される状態と同じようなIQスコアの低下が見られました。マルチタスクを行う男性被験者群では、IQが15ポイント低下し、8歳児の平均値と同様にまで落ち込みました。
マルチタスクは作業効率だけでなくIQも低下させる:実験結果
複数の作業を同時進行すると、
脳内での「切り替え作業」「情報の思い出し作業」が頻繁に行われているため、
ストレスや疲労が増すようです。
確かに、PCで作業環境強化のために
デュアルディスプレイにして、
「よっしゃこれで作業効率が倍々や」とウキウキでしたが、
場合によっては 作業に余計な時間をかけている感があるのは否めません。
何かを作業している時にスマホに通知が来て、
スマホを開いてラインの返事やSNSの投稿を見るなどの時間を挟むと
作業に戻った際に 元の集中力を取り戻すのに数分もかかってしまうので、
できるだけ、一つのタスクに集中できるように意識をしたり、環境作りをしていきたいところだ。