「早起きは三文の徳」という言葉があるように早起きして時間を確保出来れば良い事が起きやすいといったイメージが昔からあるので、
「二度寝したいけど本当はやっちゃいけないんよね…」と罪を感じながら二度寝してしまいますが、二度寝をするのもそんな悪い事ばかりではないです。
【二度寝のメリット】早く起きてしまったら二度寝した方がいいパターンもある
睡眠時間が足りてないなら絶対二度寝した方がいい【ただ睡眠不足なだけ】
睡眠時間を1時間ほど延ばすだけで、眠気が減るだけでなく、血圧や血糖値の安定、そして体内の水分レベル維持にも良い効果があるとわかりました。
ここでいう睡眠不足とは、「米国睡眠医学会が推奨する最低7時間の睡眠時間に満たない状態」のことです。
先行研究により睡眠不足は、体にさまざまな悪影響を及ぼすことがわかっています。血糖値の調整能力低下、血圧や心拍数の上昇、ホルモンバランスの乱れなどが含まれます。
研究者らは、心身ともに健康な12名の大学生(主に女性、年齢は18~23歳、平均BMIは24.5)を対象に、2週間にわたる睡眠実験を行いました。
最初の1週間は、参加者は通常の睡眠習慣を維持し、身体数値の測定のみを実施。次の1週間は、参加者に「毎晩1時間ずつ睡眠時間を延ばす」よう、研究者らが介入しました。
この介入により参加者の睡眠時間は、一晩あたり平均約43分増加しました。そしてこの、1時間にも満たないわずかな睡眠延長は、以下のような結果につながったのです。
- 自己申告で「眠い」と答えた人が顕著に減少した
- 血圧が低下した
- 食後の血糖値の急上昇が抑えられた
- 血糖値が基準値に戻るまでの時間が短くなった
- じっと座っている時間が平均44.3分短くなった
とくに興味深いのは、睡眠時間の延長が体の水分レベルにも良い影響を及ぼしたことです。
具体的には、尿の浸透圧低下として確認されました。尿の浸透圧は、体内の水分状態を反映しており、尿中の物質濃度が高い(浸透圧が低い)ほど、脱水状態であると考えられます。
「健康に良いことをしよう!」というと、早起きして走ったり、ウォーキングしたりと、少々面倒なことが思い浮かびます。
しかし、そのような努力をしなくとも、「1時間余計に寝る」という贅沢が、健康への道を拓いてくれるのかもしれないというのです。
早起きより「あと1時間長く寝る」方が健康に良い…かもしれない! より
アメリカが行った睡眠に関する実験では「被験者の睡眠時間を1時間だけ伸ばした」ことで被験者の健康状態が良くなり、日中に眠気を感じることは無くなった。(そりゃそうか…)
「睡眠不足でも早く起きて運動なり作業なり、何か利があることをする」よりも「睡眠不足なら早く起きてしまっても二度寝して睡眠不足を伸ばす事」の方が大事だったというだけです。
睡眠不足は太りやすくなったり、ストレス増大、免疫力の低下など健康的に悪影響を与える他、
集中力、記憶力低下など脳のパフォーマンスを下げるので、睡眠時間を削って何かをするのは効率的ではなく睡眠を優先した方が結果的に良い方向に繋がります。
6時間睡眠続けるだけで「酔っぱらい状態」に
睡眠時間を削ると脳のパフォーマンスが著しく低下します。どのくらい下がるのかというと、6時間睡眠を14日間続けると48時間徹夜したのと同程度の認知機能になります。別の研究では、6時間睡眠を10日間続けただけで、24時間徹夜したのと同程度の認知機能になるという研究もあります。
これは具体的には、日本酒を1〜2合飲んだときの「酔っぱらい状態」での認知機能に相当します。つまり、毎日6時間睡眠を続けている人は、「毎日徹夜明けで仕事をしている」「お酒を飲みながら仕事をしている」のと同じくらい低いパフォーマンスで、日々仕事をしているということです。
6時間睡眠の人は、「酔っ払い状態」で仕事しているのと同じだった!?
睡眠時間は基本的に7~9時間の間が理想的で、6時間以下や10時間以上の睡眠も良くないので、
睡眠時間が足りている場合の2度寝はちょっとやめてもらっていいですか。
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