なぜ「グルテンフリー」を行う人がいるのか?
グルテンとは小麦に含まれているたんぱく質のひとつで、グルテンフリーは小麦を含む食品を一切食べないようにする食生活です。
テニスプレイヤーのジョコビッチが「グルテンフリーの食生活に切り替えてからパフォーマンスが向上した」という話からグルテンフリーが話題になりました。
俳優の斎藤工がグルテンフリーで花粉症が治ったというニュースもあり、花粉症対策の一つとしても何度か注目されています。
他にも小麦断ちの食生活を行う人が一定数いるのは、小麦が身体に合わない人(グルテン不耐症)がグルテンが引き金となる体調不良を改善のためです。
普段から小麦を食べているとグルテンが原因の不調に気づきにくいですが、
実際、日本人の7割程が小麦が苦手だとも言われています。
グルテンが身体に合っているかどうかのセルフチェックは
「一旦小麦を避ける習慣を2週間~1カ月程続けた後、あえて小麦食品を食べて3日程様子を見てみる」という方法です。
グルテンを断ち続けた後、小麦ドカ食い生活を数日間続けてみて、
わかりやすい症状が出ればグルテンはアウト。別に対して変らないのであれば小麦食べ放題です。
小麦(グルテン)を完全に断つ?ありえない…それは至難の業だ
皆さんが子供の頃から小麦は身近にあったと思います。
たこ焼き、お好み焼き、焼きそばなど昔から好んで食べていた食べ物にはグルテンが含まれていることがほとんです。
しかし、小麦断ちを思い立ったものの、グルテンフリーの食生活をするのであれば、それらの小麦料理には一切手が出せないという状況になってしまいます。
見た目がわかりやすく小麦しかないラーメンやパンはわかりますが、
細かい小麦を含んでいる食品を調べてみれば、
- カレールーやレトルトカレーでトロみを出すために含まれている小麦粉
- ハンバーグの繋ぎのパン粉
- 蕎麦で繋ぎに使われている小麦
- 揚げ物の衣
- 醤油に含まれているグルテン
など グルテンフリーの避難先として候補に入れていた料理にはことごとく小麦が使われていることが分かり、ここでグルテンフリーを諦めた人の数は計り知れないと思います。
小麦粉を米粉に置き換えたり、グルテンフリーに特化した食品に手を出したりなど、頑張れば食べれる料理もありますが、費用が結構かかる点がデメリットです。
とはいえ、グルテンフリーにそこまでガチらなくても小麦の量を減らすだけでも効果はあります。
完全に小麦は断たない「ゆるグルテンフリー」なら続けやすい
小麦を完全に断つなんてかなりストイックな修行僧で無い限りは厳しいです。
そこで小麦を完全に断つのではなく、摂取量を控えるだけの「ゆるグルテンフリー」ならハードルを大幅に下げられます。
例えば、
- パン、うどん、ラーメンなどの小麦メインの料理は週に1~3日程
- 唐揚げ、ハンバーグ、カレーのような小麦がメインでない”サブグルテン食品”は気にしない
など 小麦の制限は設けるものの、小麦断ちルールを緩くしたり、徐々に縛りを増やしたりなど、小麦と上手く付き合うことは長続きのコツだと思います。
ビールだってグルテンは入っていますが、大瓶のビールを50本飲んでやっと食パン1枚分になるレベルなので、ビールも飲んで問題無いとか…
小麦は摂り過ぎた分だけ グルテンが身体に負担をかけるので、食べ過ぎないように配慮するだけでも大分違うはずです。
「パン1枚ぐらいならなんら身体に異変を感じ無いが、2枚目以降からは身体が不調が出始める」ような、
人それぞれグルテンの許容量があるので、それはグルテンフリー生活をやり込んで自身の最適解を見つけるしかありません。
改めてグルテンフリーは何のためにやるのか
今まで小麦を食べていても平気であったようにグルテンフリーをしても死にはしないので、別に無理してやるようなものでもありません。
人によって花粉症改善や肌質改善など効果が表れるなど、小麦を断っても元が取れる対価があるのがグルテンフリーです。
グルテンが原因と思しき体調不良に本気で悩んでいる人や、
本当ジョコビッチのようにスポーツのために少しでもパフォーマンスを向上したいと目的がある人であれば、グルテンフリーは試しにやるのもありだと思います。
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