「最近の日本人は優しくない」と指摘されることが増えている
世界では日本人は「財布を落としても帰ってくるし優しい人が多い」という認識だが、
昨今では「もしかして日本人はあまり優しく無いのでは…?」みたいな指摘をされている。
だが、日本人の意識調査や行動動態の変遷を研究している私からすれば、こうした美談には違和感を覚えてしまう。本当に日本人は困っている人を助けるやさしい国民なのか?――残念ながら、答えは否だ。
例えば、先述した2019年の「世界人助け指数」によれば、「人助け」の項目で126ヵ国中、日本は最下位。「寄付」の項目では64位、「ボランティア」の項目では46位となっている。右のような美談に反して、こうした調査によれば、日本はどうやら「他人にやさしくない国」らしい。
誰でも「不親切だ」と言われて嬉しい人はいないので、治せるのなら治していきたいところです。
現代に余裕がない人や攻撃的な人が増えている理由
現代の人は昔と比べても睡眠時間が少なくなっている傾向にあり、
睡眠時間の減少は「イライラ」や「余裕の無さ」、「怒りやすくなっていること」に繋がっているので、
日本人の優しい心を睡眠不足が奪っていることは確実に言えると思います。
普段の睡眠時間を計ることができるポケモンスリープでは、
世界各国のプレイヤーの中で日本人がズバ抜けて平均睡眠時間が少なく、
6位に25分も差を付けたぶっちぎりの最下位です。
最新の世界7カ国の平均睡眠時間ランキング ! 世界7カ国の平均睡眠時間は7時間11分。日本の平均睡眠時間は6時間38分で最下位という結果に。
世界7カ国*のユーザー約700万人を対象とし、2023年7月~2024年6月のプレイデータを元に国別の平均睡眠時間を算出しランキング化しました。すると、世界7カ国の平均睡眠時間が7時間11分であるのに対し日本の平均睡眠時間は6時間38分と最下位であることが判明。1位~6位までの各国はすべて7時間を超える平均睡眠時間を記録している中、日本は唯一の6時間台で、6位のイタリアとは25分もの差があるなど、他国に比べ睡眠時間が短い実態が浮き彫りとなりました。
* 世界7カ国(日本、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、カナダ)
平成18年時点(2006年)では平均睡眠時間は7時間強でしたが、
2023年~2024年の日本の平均睡眠時間は6時間38分と我々は更に睡眠時間を削ってしまっていました。
睡眠不足の状態だと普段は何とも思わない物事に対してもイライラしてしまったり、些細なことでキレてしまいまうこともあるので、
普段は温厚な人でも睡眠不足の時は機嫌が悪くなりがちになると思います。
重度の眠気に襲われている時はコミュニケーション体力がいつもより無いので、
体力がある人ぐらいしか他人を助ける余裕がありません。
今の日本人は睡眠が不足しがちなので「性格が悪くなった」というより、
「他人へ体力が無くなった」「余裕が無くなって自分のことでいっぱいになった」といった感じなので、
「助けたかったけど助けれなかった…」と後悔する人が多いかもしれません。
また、少し前から
- 道で倒れている人を助けようとしたら「この人に怪我させられた」と騒がれ、逆に加害者になってハメられる
- 女性を助けようにもセクハラになるリスクがあり手を出せない
など、善意を逆手に取った詐欺も全然存在するので、迂闊に手を出せなくなった世の中になりつつあることも影響していると思います。
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