「競技性のあるゲームをスポーツ化しているビジネス」であるeスポーツ(e-sports)は
ここ最近になって日本にも表れた怪しい産業だ。
eスポーツは儲からない、オワコン化している話
海外のゲームメディア[Dexerto]がeスポーツ産業が抱えている問題について触れていました。
(元記事は下記より)
Esports has a money problem. Will publishers be part of the solution?
eスポーツに力をいれているチームや企業のほとんどは赤字続きで、
「果たして業界は存続できるのか?」という壁に当たっています。
実際にeスポーツでは人気ゲームタイトルである
[League of Legends(以下LoL)][VALORANT]の運営会社であるRiot gamesは
eスポーツ事業で一度も利益を上げていない事を明かしていたり、
[ストリートファイターシリーズ]でお馴染みのカプコンも
eスポーツの事業では赤字続きだという資料も公開しています。
日本のeスポーツの強豪チームである[DetonatioN Gaming]でさえも
赤字を叩き出してしまっているそう。
以前はeスポーツの赤字は他のビジネスのためのコストとして必要経費として見られていましたが、
世界全体で起きている景気後退がeスポーツ事業に影響して状況が一変してしまいます。
視聴者獲得に苦戦しているタイトルも増えてきている
先程挙げたLoLというゲームは日本では泣かず飛ばずだが、
10年以上eスポーツで天下の立ち位置を保っていたMOBAのゲームです。
しかしLoLの世界大会[WCS2022]では
視聴者が40%の激減しており、(盛り上がっている地域にとって不便な時間帯に放送されるため)
北米のLoLリーグ[LCS]の視聴者も年々減少しています。
eスポーツに力を入れているカプコンの格闘ゲーム[スト5]の大会も視聴者が伸びていません。
その一方で、日本は[overwatch2]が配信や、
世界大会で日本チームのZetaが活躍した後 [Valorant]のプレイヤー人口やVCTの視聴者が増加している事もあって
FPSタイトルが流行っている傾向にあります。
日本でのeスポーツはなんやかんや廃れないor別の形に生まれ変わるんじゃないか
今までのeスポーツ事業は赤字でもなんとか他で利益を出していましたが、
景気後退により今後 状況が一変する可能性がありますが、
「eスポーツ」という言葉が生まれる前から ゲームの大会やイベント等があったり、
パンデミックによる外出自粛以降 ゲーム自体も日本に馴染みのある娯楽になっていたりするので、
日本でのeスポーツは下火になる時期はあったとしても 業界自体は続く事は可能性は高いです。
たとえ eスポーツが衰退して無くなったとしても
ゲームを用いた新たなビジネスモデルが生まれる事が考えられます。
実際、家庭用ゲーム機が主流だった日本のPCゲーム市場規模が急激に成長しているという話もあるので、
今後もゲーム自体は廃れる事はありません。