なろう小説、またはその作品を元にしたなろう漫画は
「主人公の死後、異世界に転生し、チート能力と現代の知識で無双する」
といった[異世界転生、異世界転移系]の内容をしたファンタジー作品が多かった。
今ではこの異世界パターンが基盤となって、色々内容を捻った作品が多数登場しています。
最近のなろう、追放モノや令嬢モノの婚約破棄などざまぁ系が多すぎる模様
その異世界モノの派生先ジャンルとして
[パーティー追放モノ]である[ざまぁ系]というジャンルが以前から増え始めています。
[パーティー追放モノ]の基本的な流れ
パーティーの中で一番有能な主人公が何らかの理由(活躍しているように見えない)でリーダーに追放される
→追放後、主人公が一からの再スタートを踏み切る
→かつて追放したパーティーが一番有能だった主人公が抜けたため崩壊、落ちぶれていく
→追放したリーダーが主人公に戻ってきて欲しいと頼み込むも、主人公は再起しているので断る
ざまぁ系のパターンとしては
- 「主人公を馬鹿にしたり、無下にしたキャラが落ちぶれていく」
- 「序盤 主人公を虐めた偉そうにしている悪役キャラに屈辱を味合わせる」
- 「主人公に屈辱を合わせた悪役キャラが因果応報を受ける」
などのように
「つかみで憎まれ役がヘイトを集めるだけ集め、後に痛い目に遭わせる」という
主人公と憎まれ役の立場が逆転してスカっとする展開で気持ちよく”なろう”というジャンルです。
「ざまぁ系の少女漫画版」と言われている
令嬢モノからの派生ジャンル先[婚約破棄]もあります。
このざまぁ系の小説、漫画作品は読者も結構多いようで年々増加傾向にあり、
婚約破棄系に関しては[ニコニコ漫画]や[小説を読もう]の月刊ランキングの大半が婚約破棄で埋まった時期もありました
ざまぁ系が流行っているのも「スカっとジャパン」が長く続いた事を考えれば頷ける
テレビ番組の[痛快TVスカッとジャパン]は2014年から2022年までの8年間続いた長寿番組。
内容は「日常生活で迷惑だったり、ムカついた人達を機転を利かして成敗する」といった
スカっとするエピソードをショートドラマ化して数本流す番組です。
この番組で流すショートドラマはまんま[ざまぁ系]と流れが酷似しており、
スカッとジャパンは「テレビ番組版のミニざまぁ系」といっても過言ではありません。
???「スカッとジャパンは低俗な番組だから半年、もって1年続いたらいい方だ」
という意見はあったものの、なんと8年も続いてしまっていた理由としては
やっぱり「憎まれ役が屈辱を味わう」といった形のカタルシスを得る展開を好む人が多数派だからというのは大きいです。
土台の題材が良いので、ストーリーにある程度不満があったとしても
なんやかんや面白く感じる場合が多いのではないでしょうか。
大半のなろう作品が普通に異世界転生して無双するだけでは飽き足らず、
「わかりやすい憎まれ役を作って後に見返す」というカタルシスを得るようなジャンルに進化を遂げ、
そしてこのざまぁ系が長く続いている理由であると思います。
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