2022年がAIの画像生成元年と言われており、
コマンドさえ入力すれば誰でも簡単にイラスト生成できるようになりました。
しかし、あまりにも簡単にイラストを生成できてしまうため、
イラストレーターは「絵の仕事がなくなるんじゃないか」と問題になっていました。
しかし、ここにきて
AIイラスト自動生成で仕事は無くならない?「人は直感的に人間の絵を好んでいる」
AIイラスト生成の技術は年々上がっており、
これから人間の絵とAIの絵の見分けがつかなくなってくる時代が来ると考えられています。
しかし、「”AIが生成した絵”と”人間が描いた絵”をごちゃまぜで並べて見比べた実験」では、
どちらが描いたかわからなかったとしても人間の絵の方が好印象を持つことがわかっています。
画像生成AIが出力した絵画を人間が描いた絵と見比べてもらう実験を行ったところ、どちらが描いた絵なのかわからなくても人間の絵の方が高く評価され、親しみやすく感じられることが確かめられました。
過去の研究では、人はAIの作品に偏見を抱くことがわかっていますが、人とAIの作品を見分けられなくなった時、先入観なしで両者の作品を見比べたらどうなるのかは不明でした。
サモ氏らは参加者にAIが生成した画像が含まれていることを隠したまま一連の絵画を見せて、芸術的な感情や経験を定量化するために開発された心理測定で評価してもらう実験を行いました。
その結果、参加者が作品の出典を言い当てられた確率は半分ちょっと、つまりコイントスで決めるのとほとんど同じ精度だったにもかかわらず、一貫して人間が生み出した作品の方を肯定的に感じることがわかりました。
心理測定の元となる美的判断要素は30~50項目ありましたが、そのうち人とAIの作品で大きな違いが出たのは主に4つでした。具体的には、人間が制作したアート作品は「内省」「魅力」「懐かしさ」「楽しさ」で高いスコアをつけられており、これは参加者が人間の芸術作品により強いつながり感じていたことを示しているとのこと。
人は直感的に「AIが生成した絵画」より人間の絵を好むことが判明、AI作品は「不気味の谷現象」に陥っている可能性 より
現在のAIは人間らしく見せようとする部分がかえって不自然に見える不気味の谷効果がぬぐえていないので、
AIの絵を見てもだいたいの人は違和感だったり気持ち悪く感じたりすることもあります。