※この記事には転スラの書籍版のネタバレ内容を含んでいます。
ラプラスは序盤からリムル陣営にちょっかいをかけ続けている厄介な敵の一味【ネタバレ注意】
神楽坂優樹をボスにした中庸道化連は「仲間内で面白おかしく暮らすために」世界征服を企む薄気味の悪い集団で、
オークロード騒動以降、様々な騒動の黒幕がほとんど中庸道化連が暗躍しており、リムル陣営とは敵対関係にある。
中庸道化連は妖魔族(デスマン)
- 神楽坂優樹
- カガリ(元魔王カザリーム)
- 魔王クレイマン
- ラプラス
- フットマン(太くて大きな仮面)
- ティア(神がピンクのちっちゃい女子の仮面)
といったメンツで、今回フォーカスを当てているラプラスはその中庸道化連の副会長。
ラプラス関西弁で喋っているため作中での胡散臭さはナンバーワンで、
リムル陣営と休戦、同盟を組み ラプラス一人でリムル陣営に連絡要員として情報を伝えに行った際も
ほぼ全員から殺意を向けられ、誰とでも仲良くできるシュナでさえも拒否反応を起こす程。
正直、序盤からずっと鬱陶しい存在なので「はやくこいつ死なねーかな」と思っている人が大半だと思いますが、
物語が進むにつれてラプラスはとても良い感じのキャラになるので、ラプラス推しになる人も少なくないかもしれません。
物語が進むにつれて中庸道化連が良い奴らみたいな方針になってくる※激ネタバレ注意
中庸道化連のメンバー全員が強い絆で結ばれており、
全員が仲間想いで、ラプラスも同じように仲間想いが強い。
クレイマンが馬鹿にされた際には ラプラスは憤慨してロイを殺害してしまう程。
ラプラスもかなりの仲間想いなのはわかるものの、
それでもクレイマンはクソ野郎だったし「あんまり同情はできないよ」とは思っていましたが、
実はクレイマンは東の帝国の異世界人「タツヤコンドウ」に操られていたということが帝国編で告げられており、
本来のクレイマンは気が優しく気配りが出来る男だったが、魔王になった後は重圧のストレスで狂ってしまって近藤に利用されてしまった語られています。
そのタツヤコンドウも天魔大戦の原因になっているミカエルによって支配されていたため、元を辿れば全部ミカエル(天使軍)が諸悪の根源となっているという感じになっている。
呪術王カザリーム(カガリ)の過去※小説版ネタバレ注意
呪術王カザリームことカガリは遥か昔、超魔導大国ソーマのハイエルフの王女だったが、
ある日突然カガリの父が突然狂い、魔導大帝ジャヒルを名乗るようになり一気にカガリの人生は変わります。
ジャヒルによってハイエルフの力は奪われた挙句に殺され、カガリを苦しませるためにあえて醜い姿でデスマンとして蘇らされます。
それが女性を捨て男として醜い姿で生きることとなったカザリームの誕生です。
ある事件が起きた後超魔導大国は一夜で廃墟となり、
カガリは全てを失いますが、もう一度自分達に国を復興するべく、
カガリが発動した妖死冥産(バースディ)で生み出します。
そのバースディで生み出されたのがいつメンデスマンの「フットマン、ティア、クレイマン」の3人で
中庸道化連の彼らがずっと仮面を被っていた理由はカガリと同じように素顔を隠して、カガリの苦しみを分かち合うためだった。
カガリが魔王レオンへ喧嘩を吹っかけたのも レオンの美少女には負けない程の美貌への嫉妬でしたが、返り討ちにあって死亡しています。
肉体を破壊されたカガリは精神体となって彷徨い続けた結果 ユウキと接触、
その後ユウキによって用意されたカガリの依り代は[エルフの王女だったカガリ本来の姿の人造人間]で、
カガリはこの恩があるからユウキに忠誠を誓うようになりました。
なんだかんだ言って序盤の騒動の全てが黒幕であるユウキも良い奴みたいなりつつあり、
お互い理不尽な過去を持つ者同士のユウキとカガリで「仲間たちと笑いながら楽しいひと時を過ごす世界」を目指しているので互いに協力しあっている。
ラプラスも実は良い奴?※ネタバレ注意
ラプラスは中庸道化連からしてみれば、仲間想いで気遣いもできる良い奴という感じですが、
それ以外の者からしてみれば、ただの傍迷惑なピエロではあります。
しかし、カガリの過去で判明するのが、デスマンになる前のラプラスはサリオンという名の元勇者で、
サリオンはカオスドラゴンとの闘いで瀕死になり、死を待つだけだった所にカザリームが現れ、
リスク承知で邪法によってデスマンとなり生き長らえます。
サリオンからラプラスへデスマンになった際に記憶を失っていますが、サリオンとしての根っこの部分は変わらないので、
仲間を想う気持ちや自分の正義は不幸体質な会長のカガリや同じ仲間のデスマンに向けられています。
元勇者だけあって実力は中庸道化連の中でユウキを除けば一番強く、魔王クラスにも十分匹敵する強さです。
ラプラスは仲間が敵の手に落ちた際はリムルへ深々と頭を下げて仲間を助けるように頼んだり、
ユウキとリムルが同盟を組んだ際もリムル陣営に裏切りを起こそうとしたヴェガに対して粛清をして、筋を通す時は通しています。
普段は飄々としたピエロですが、話が進むにつれて細かい所で良い奴な部分が滲み出ているのは趣を感じるんですよね
ラプラスや中庸道化連は仲間になる路線が高いが…
リムル達と中庸道化連は「仲間内で面白おかしく暮らすため」という行動理念は共通していますが、
リムルの「日本のように人の自由意志は尊重されるべき」という理想に対して
ラプラスには「わがままなヤツを増やすだけでまとまらへん」と民主主義の痛いトコロを突かれており目標への差異はありました。
しかし、リムルとユウキで同盟を組んで以降は、もう対立どころではなくなってきており、
現在の天魔大戦が終われば、カガリもクレイマンをシバいたリムルとは和解のような感じになってますし、
中庸道化連達を助けてもらっているラプラスも大きな借りが出来てもう和解の路線に行く可能性は高いです。
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