4月3日に大阪のなんばグランド花月(NGK)で行われた
吉本興業の創業110周年記念公演『伝説の一日』で『ダウンタウン』が漫才を披露されました。
ダウンタウンが最後にした漫才は1991年に発売されたビデオ作品「ダウンタウン流」に収録されている漫才と言われており
伝説の一日で披露した漫才は31年ぶりの漫才となっています。
【伝説の一日】『ダウンタウン』の漫才
松本さんは「漫才というもの自体がどんなものだったかな?」と話すと浜田さんも「何十年も漫才をやっていない」と同調しています。
ダウンタウンが「伝説の一日」で披露した漫才ネタは過去に何度かしたことがある「クイズネタ」を新しくしたバージョンで
ベースはあるもののしゃべくりでほぼアドリブ近い形の漫才を30分にかけて披露しました。
お笑い芸人が話す ダウンタウンの漫才の凄さ
ダウンタウンが舞台に出てくるだけで会場が湧く
ダウンタウンには漫才を忘れたなんて言ってもおかしくないほどのブランクがあります。
それでいて昔のダウンタウンの漫才を見ている人から期待寄せられていたり
昔を美化されていたりなどするのでプレッシャーは物凄いものとなります。
そんなプレッシャーがあると思われる中でも
昔のダウンタウンを思わせる漫才や高いトーク力のパフォーマンスで観客の笑いをちゃんと取っていることから芸人さんはその凄さを話しています。
ダウンタウンのアドリブ漫才で「ダウンタウン病」が流行ってしまうことを危惧
普通、芸人が漫才をやる時はネタ作り→ネタ合わせ→直前の打ち合わせの段階を踏みますが
ダウンタウンが伝説の一日で披露した漫才は
浜田さんが漫才中に「打ち合わせしてくれへんから」「ほぼ思いつきでしゃべってるやん」と言っていることから打ち合わせなしのアドリブ漫才でした。
ナイツの塙さんはダウンタウンがアドリブで漫才ができるのは
ダウンタウンDXのOPやガキの使いのフリートークなどの番組でトークが鍛えられているからと話されており
若手はちゃんとネタ作りやネタ合わせの段階を踏んでから漫才に挑むように訴えかけています。
ちなみに最近、ほとんどアドリブで漫才をしている有名なコンビは
M-1 2021ファイナリストの「モグライダー」というコンビで
ボケのともしげさんにキャパを超える難しいことをしてもらって、そこに芝さんが即興でツッコミを入れていくという漫才です。
モグライダーも芸歴が長く、アドリブ漫才になったのも試行錯誤を重ねたからこそできる芸当で
あの領域までに行くにはかなりの努力が必要になることが考えられます。
30年以上経っても漫才のスタイルは変わらず
初めてダウンタウンの漫才を見た横山やすしさんが「こんなもん漫才やない、チンピラの立ち話や」と(愛のある)説教したエピソードは有名で
やすしさんは良識な笑いと悪質な笑いはあるけれど当時のダウンタウンには「悪質な笑い」だと評しています。※悪質な笑いは観客を笑わせればなんでも良いというようなスタイル
しかし、30年以上経った今でもスタイルは変わらずにそれでいて観客を笑わせており
現代はダウンタウンの漫才スタイルがスタンダードとなっています。