井上雄彦先生による漫画作品[バガボンド]。
バガボンドは[ハンターハンター]や[ヒストリエ]、[喧嘩稼業]と並ぶ休載漫画の代表格と言われており、
最新刊である37巻は2014年に発売したっきりで、現在で8年程休載が続いている。
長い間休載していますが、やはりかなり面白い漫画なので続きを待ち遠しく思っているファンも多いだろう。
長期休載しているバガボンドを再開しない理由が映画スラムダンクのインタビューで触れられる
そんなバガボンドですが、
2022年12月3日に公開された映画[THE FIRST SLAM DANK]の
原作・脚本・監督を担当した井上雄彦先生がインタビューでバガボンドについて触れています。
井上『バガボンド』は『SLAM DUNK』とは全然違うことをやりたくて。その反対の…反対にあるようなものを描きたいと。『バガボンド』を描いたからこそ連れていってもらえた世界。それは物語の中でも、自分の仕事でも。『バガボンド』を描いていなかったらこんな展開はなかっただろうということもあったし。例えば、「最後のマンガ展」とか。いろんな意味で自分の幅を広げてくれた作品で…って、まだ終わっていないんですけど。もうね、早く描きたいんです。
描きたい気持ちはずっとあります。ただ、描けないっていうだけで。あと、『リアル』は『バガボンド』を描いている時、『バガボンド』は現代と離れた世界だから。より精神的な世界だったりもするから。現実に近い、その辺にいそうな奴を描きたいっていうのがあって。とは言いつつ、車椅子バスケという、自分にとっては知っているようで知らない世界にまた飛び込んだ。ものすごく広い世界を見せてもらった気がしますね。
引用元:今の自分だから描けるものを
「描きたい気持ちはずっとあります。ただ、描けないっていうだけで。」
バガボンドが描けないのは主人公の武蔵と自分を重ねて描いている事もあるので、
全ての雑念を捨てて続きを描かなければならないと言われています。
元々井雄さんは「もっと宮城を描きたかった」という気持ちがあり、
それが雑念にもなってしまっていたため
今回映画のスラムダンクで宮城リョータの過去について描いたのは
雑念を振り払うという意味もあったそう。
それでも バガボンドを再開するのはまだまだ先でしょうか…?それとも…
リアルも描いてクレメンス…