日本では昔からヤーさんやチンピラが入れ墨を入れているイメージが強いため、
ほとんどの人が「入れ墨を入れている人はだいたいアウトロー」という偏見を持っていることが多い。
入れ墨を入れていると温泉やプールから出入りが禁じられる、
見えやすい箇所に入れ墨を入れていると普通の会社に就職しにくくなるなど 様々な面で不利に働いてしまうことも多々あります。
日本でもタトゥー・入れ墨に対しての偏見は減少しつつある
昨今では”本職の方々”も「目立つから、色々と不利になるから」という理由で逆に入れ墨を入れていない人の方が多いようで、
ネットで海外の文化を誰でも触れられるようになった今では
- ペットや故人を忘れないため
- 傷を隠すため
- 普通の生き方をしないという覚悟の表れ
- アイデンティティの表現
- ファッション目的
など 様々な理由でタトゥーを入れる人が増えたため、一概に「タトゥー入れている人が怖い」とも言えなくなりつつあります。
多様な考え方が浸透しつつあるため、日本でもタトゥーOKの施設や会社も少しずつ増えてきていますが、
それでもまだタトゥーに対して厳しい考え方が残っていますし、タトゥーを厳しく取り締まっている所も少なくありません。
日本では厳しいタトゥーは海外でも普通じゃないのか?
米国では3人に1人がタトゥーを入れているようで、
ここまでタトゥーを入れている人が多いならタトゥー・入れ墨に対しての偏見も少ないんじゃないかと思われますが実はそんなこともないようです。
米国の成人の約3人に1人が永久的なタトゥーを入れていることが、ピュー・リサーチ・センターの新たな調査で明らかになった。タトゥーは米国人の間で性別や人種、政治信条を問わず人気になっている。タトゥーの市場規模は2030年に世界全体で39億ドル(約5700億円)超に拡大すると見込まれている。
米国人の3人に1人がタトゥー 雇用や入居で差別禁じる動きも より
「タトゥーに対して日本は厳しすぎる」という意見もたまに聞きますが、
海外でも日本と同じく、タトゥーを入れたら「普通の仕事に就けなくなるじゃない‼」と親がドン引きすることも多いのだとか。
意外と海外にも「タトゥーに対して良く思っていない層」が一定数いて、タトゥーを入れるにしても目立たない場所に入れたり、入れていても長袖で隠しています。
海外でもタトゥーに対しては思っているよりも厳しい反応ですが、タトゥーを入れている人数も多いっちゃ多いので、アメリカでは「タトゥーの規制緩和」「タトゥー差別の違法化」など大きな対策に動いています。
米国でタトゥーは1970年代以降、人気が広がってきていたが、急激に普及したのはここ15〜20年のことだ。イプソスの調査でも、タトゥーを入れていると答えた米国人の割合は2012年に21%、2019年には30%と増えてきていた。
タトゥーは過去20年ほどで、教会や学校、職場などで受け入れられやすくなった。ディズニー、UPS、バンク・オブ・アメリカといった企業は目に触れるタトゥーに関する規則を緩めており、永久的なタトゥーに対する悪いイメージは薄れている。
米国赤十字社は2020年、献血のドナー資格基準を緩和し、タトゥーを入れた人が献血をしやすくなるようにした。米陸軍も2022年、兵士がタトゥーを入れてもよい身体の部位を増やし、これにより新兵の入隊手続きの時間を短縮できるようになった。ニューヨーク市議会では昨年、タトゥーを入れている人を雇用や入居で差別することを違法とする法案が提出されている。
米国人の3人に1人がタトゥー 雇用や入居で差別禁じる動きも より
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