一般的な職業でも「真面目、完璧主義、責任感がある」ような属性があると鬱になりやすいですが、特にクリエイティブな仕事をする人は精神が病みやすいというデータがあります。
逆に鬱になりにくい職業がなんなのかといえば「マジシャン」だということがわかっています。
マジシャンが病みにくい理由がわからないが、研究者の意見によると…
「一般の職業よりもマジシャンを生業にしている人の方がうつになりにくい」というデータは判明していますが、
「なぜマジシャンにメンタルが安定している人が多いのか」はまだ明確にはわかっていません。なので、「マジシャンで食っていこうと実際に行動に移せる程の強いメンタルを持っているから病まないのでは」とも考えられます。
研究者の見解では「マジシャンには少しのミスも許されない高いパフォーマンスが求められ、高い集中力や自制心を持つことが多くなることから精神疾患を患いにくいのでは」と考えているようです。
研究主任のギル・グリーングロス(Gil Greengross)氏は、マジシャンが精神疾患になりにくい明確な理由はまだ述べられないとした上で、自身の見解を説明しています。
「マジシャンが他の多くのクリエイターや表現者と異なる点は、パフォーマンスに必要な精度の高さです。
マジックは他のパフォーマンスと異なりミスが許容されないため、基本的に”オール・オア・ナッシング(全てか無か)”の表現となります」
確かに、コメディアンやミュージシャンはたとえセリフや歌詞を間違えても、それに続くパフォーマンスで十分に取り返せるでしょう。
しかしマジシャンの場合、ミスをしてタネがバレてしまうと、後の結果が180度変わってしまいます。
こうしたミスの許されないパフォーマンスが、彼らに自制心や集中力の高さ、衝動性の低さをもたらし、ひいては精神疾患のリスク低下につながっているとグリーングロス氏は考えます。
マジックで「社会的スキル」がアップする
本研究に参加したニューヨーク在住のマジシャンであるサラ・クラッソン(Sara Crasson)氏は、このように話します。「私たちマジシャンが仲間同士で会ったときによくすることは、自分たちの原点を共有しあうことです。どうしてマジックを始めたのかということですね。
特に男性マジシャンの場合は、自らの社会的スキルの欠陥を克服するために8〜14歳の間でマジックを始める人がとても多いのです。
例えば、いじめっ子にマジックを披露したことで、いじめがなくなったというケースがよくあります。
マジックは私たちに自信を与え、社会的スキルを向上させ、人とのコミュニケーションに大いに役立つ方法なのです」
つまり、マジックは自尊心や外向性、集中力や自制心を高めることで、心の健康につながっていると言えるかもしれません。
となると、趣味や楽しみがなく、心が沈みがちな方はマジックを習得して、友人や家族に披露することでメンタルの改善に役立つかもしれません。
あらゆる職業の中でマジシャンは最もメンタルが安定している!その秘密とは? より
またコミュニケーションにおいてもマジックを披露するのは友好的で、社会スキルや人とのコミュニケーションに役立つことがわかっいるので、
まだ知り合い程度だけど仲良くしたいと思っている人に マジックで話題提供やら交流を深める手段の一つとして習得を視野に入れてもいいかもしれません。(上手くいくかどうかは…)
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