[ヒップホップ]日本語ラップがカラオケに無い理由

エンタメ

2017年辺りから日本にもトラップやlo fi hip hopを始めとしたHip hopの波が押し寄せ、

今なら日本語ラップを好んで聴いている人はかなり見かけるようになった。

日本語ラップを聴く機会も増え、好きなhip hopアーティストに巡り合えることもありますが、

「好きなラッパーの曲をカラオケで歌おうとしたらjoysoundにもDAMにも全く入っていない」といった現象が立ちはだかります。

[HIP HOP]日本語ラップがカラオケに無い理由

歌えるかどうかは置いておいて、

[R-指定]や[ZORN]ぐらいの有名なヒップホップアーティストでないとカラオケに入っていることがあまり無く、

マイナーなアーティストはもちろん、有名なラッパーの曲でさえカラオケに入っていないことが多いです。

日本語ラップの曲がカラオケに馴染みが無い主な理由は

  • 著作権上で問題がある
  • アーティストやレーベルとのカラオケ会社の間で契約が結ばれていない

などの条件が引っ掛かっていることがほとんどだと見受けられます。

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日本語ラップのトラックが著作権に引っかかるものを使っている

ヒップホップの文化には有名曲の一部を切り取って、新たな楽曲を作るサンプリングというものがありますが、

サンプリングをしている日本語ラップのトラック(裏で流れているBGM,ビート)が

著作権に引っかかっている場合が多々あるので、

これに該当する楽曲は残念ながらカラオケにお出しすることはかなり難しいです。

わかりやすい例で言うと、

「Michael JacksonのBillie Jean」をサンプリングしているwatsonの[MJ freestyle]です。

MJ freestylewatsonの楽曲の中でもかなりの良曲として有名ですが、

Michael Jacksonの楽曲をトラックに使っているので、カラオケに出すどころか、音楽のサブスクサービスに出せませんし、営利目的では使用不可という非公式なモノに部類します。

日本語ラップの楽曲は意外と昔の有名曲をサンプリングしていることが多く、

「よくよく調べてみたら有名曲をサンプリングしている曲だった」なんてパターンも結構あります。

アーティストやレーベルとのカラオケ会社の間で契約が結ばれていない

ヒップホップアーティストがカラオケ会社と契約していなくて楽曲が入っていないのは「マイナーなアーティストに多いパターン」です。

基本的にアーティストがレコード会社に所属していれば会社が楽曲を管理するので

収益化の一環としてカラオケ会社と契約を結び、所属アーティストの楽曲を提供することがほとんどです。

レコード会社とカラオケ会社が契約を結ぶことはありますが、アーティスト自身が個人でカラオケ会社と契約することは一般的ではないようです。

現代はレコード会社に所属しなくても、ネットで配信したり、音楽サブスク会社と契約したりで、

個人での音楽活動が十分可能なので、どこの会社にも所属していなくてフリーで活動しているラッパーは割といますが、

フリーのアーティストの場合「ある程度知名度があり、カラオケ会社に個人でコネクションを作って交渉する」などの手間を全て自分でやらなければいけません。

カラオケ会社と契約するのは割と難易度が高めで面倒くさく、

契約できたとしてもラップはスキルが求められる難しい楽曲が多いので、カラオケに適していなくて歌われる機会が少ないという点から

会社に所属しない限りは楽曲が滅多にカラオケに追加されないと考えます。

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余談:「カラオケで自分が好きな日本語ラップがあってもヒトカラ以外では歌うな」←これマジ?

好きなアーティストの楽曲がカラオケで歌えるのは幸せなことですが、

「ヒップホップの良さを伝えたいから」と好きなラッパーの曲を複数人の前で歌うのは悪手とされています。

ヒップホップの楽曲は

  • 周りが知らないことが多い
  • スキルフルな楽曲で歌うのが難しすぎる
  • (一定のテンポが続く曲の場合)盛り上がりに欠ける

など、メンツを選ぶほか、盛り上がらせるにはかなりの技術が必要とされます。

あのR指定ですら日本語ラップはスベると語っていたぐらい危険極まるものです。

それでも好きな曲を歌いたい時は歌いたくなりますが…

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