ひと昔前の映画やドラマでも悪そうな男の方がモテている描写が顕著に出ていましたが、実際、ノンフィクションでもクズや性格が悪い人がモテる事があり、
パワハラしたり、ネチネチ説教してきたりする嫌な上司にも妻や子供がいて、「なんでこんなヤバい人が結婚してるんだ!?」と気づいた人もいると思います。
「なんでこんな性格な悪い人が結婚してるの?」クズ男の方がモテることも
悪い男の魅力は、彼らが放つ自信のオーラにあります
「ナルシシズム(Narcissism)」気質を持つ男性は、女性から「魅力的」と評価される傾向があるのです。
ナルシシズムは、自己の過大評価、他者への共感の欠如、自分は唯一無二で特別扱いを受けるに値すると考えるナルシストの性格特性です。
たとえば、オーストリアで行われた研究(2016)では、ナルシシズムのある男性が、短期および長期の関係で「魅力的」と評価されることが示されました。
この研究は、オンラインで募集された18〜32歳の90人(女性46人、男性44人)が参加したものです。参加者は、他の参加者と短時間のデートの後、相手の魅力や性格、そして 「一晩だけの関係ならこの人がいい 」などの項目について評価しました。
結果、ナルシシズム特性を持つ男性は、より多くの女性から連絡先を得ることができ、また高い評価を受けることが確認されたのです。
「共感力の高さ」が不健全な関係を強化する
悪い男は、断続的に喜びと苦悩を与え、これが複雑な関係を生むことがあります。
感情的な混乱に引き寄せられる理由はさまざまです。幼い頃の不安定な愛情、社会からの期待、過去の恋愛経験は、人間関係の形成において特定のパターンを生み出すことがあり、「外傷的絆(Traumatic bonding)」の文脈で研究されています。
外傷的絆は、虐待と報酬のサイクルが繰り返されることで形成される、被虐待者と加害者の間にある強い感情的な結びつきのことです。
たとえば「無視され続けたのに、ある日突然態度が豹変し、愛を囁かれる」などの「予測不可能な報酬と罰」は、複雑で強力な感情的結びつきを生むとされます。
共感力の高い人は、「悪い男」と複雑で強い結びつきを形成しやすい可能性があるのです。これはいわゆる恋人に振り回されたいという願望を持つ人が、特に注意すべき傾向かもしれません。
なぜ相手を不幸にしそうな「悪い男」の方がモテるのか? より
ヤンキーやクズ男がモテるのは
- 男のナルシストな部分に惹かれている(根拠が無い謎の自信含む)
- 冷たいと思ったら急に優しくされたり、飴と鞭の使い分けが得意
- 他人を制御、コントロールする能力が高い
といった理由があり、「謎の自信に溢れているヤンキー」がモテたり
「暴力を振った後に優しくするDV彼氏」と中々別れられなかったりする話も頷けます。世の中色んな人がいるので振り回されたい人程 ワルに惹かれるのでしょうか。
ただし、惹かれるのは短期的な関係に限られ、長期的な視点で見るとまた話が違ってくるので、
「モテたいから悪ぶろう!」と行動を起こすのもなんか違う気がします…