7年前[BLADE FC JAPAN CUP2015]で優勝した天心選手が武尊選手の名前を出してから多くのファンが待望していた試合です。
2022年6月19日に[THEMATCH2022]で那須川天心選手(41戦無敗)対武尊選手(40勝1敗)が行われ、
5-0の判定で天心選手が勝利する結果で試合は幕を閉じます。
天心選手はキックボクシングは無敗で引退し、ボクシングへ転向する形となりました。
[THEMATCH2022]天心選手が勝ったのに、それでも武尊選手がかっこいいと感じる理由
[天心対武尊]勝負の世界なので勝者と敗者に別れるものの、普段は格闘技を広める戦友でもある
天心選手と武尊選手はどちらも良い選手という事もあり、
「このマッチアップは見たい」という気持ちがありながらも 次第には「戦って欲しくない」と感じる人も少なからずいると思います。
武尊選手は負けてしまいましたが、試合後は天心さんと抱き合い、
お互いが背負っているものの大きさにや、これからのキャリアについて励ましの言葉を送っています。
今回の試合では双方敵同士、ライバル関係ではありますが、
世界全体から見た場合は同じ格闘技を広めたいと思っている味方、戦友でもあります。
このTHE MATCHの試合目的は、
天心選手は「子供にも見て欲しい、もっと格闘技を知って欲しい」という思いで挑んでいます。
武尊選手が実現するのが難しいと思われていた天心選手との試合を長年をかけて実現させたのも、
格闘技を広める事を重点に置いていたからでした。
武尊選手のかっこいい所は苦しい事が積み重なりながらも努力し続けた所
[光と影 誰も知らないほんとうの武尊]という本はK-1王者の武尊選手がどのような人かわかる自叙伝で、
試合で見ている武尊選手とは違う面の武尊選手について書き綴られています。
武尊選手は幼少期に「泣き虫たけちゃん」と呼ばれる程の泣き虫で
繊細だったため格闘技を続けていくうちに、過度なストレスで突発性難聴やパニック障がいも発症しており、
過去にはうつ病が発症し精神安定剤が手放させない時期もありました。
武尊選手のかっこいい所は普通の人よりかはストレスに弱いと感じさせる部分があるのにもかかわらず、
、努力や行動力でそれをカバーし、誹謗中傷にも負けずに格闘技を続けている所ではないでしょうか。
メディアや画面越しでは強いストレスを受けていることやメンタルが弱い事を感じさせず、
誹謗中傷を受け続けて精神が病むも、それでも努力して結果を出しているのは人間的に強く、尊敬に値します。
過去に辛い経験をたくさん積んできた方なので、それが試合でのメンタルの強さに繋がっているのかもしれません。
こういった武尊選手のバックグラウンドを知ると武尊選手を応援したくなる人も結構出てくるのではないでしょうか。
武尊選手は試合後インタビュー
武尊選手の試合後インタビューでは今まで支えてくれた周りの人達や環境に対して感謝を述べると共に、試合で期待に応えられなかったことに謝罪しています。
試合に負けた場合、引退しようと考えていたと話していましたが、休養して体調を治してからまた復帰してくれるようです。
「心が休まる日なんて1日もなかった」
武尊は2012年、キャリア6戦目で初黒星を喫して以降、那須川戦まで10年間勝ち続けた。2013年にKrush王者となってから、ベルトを巻いていない時期がなかった。K-1では3階級を制覇している。その栄光は、恐怖の裏返しだった。
素晴らしい試合でした。